2012年6月16日土曜日

埼玉県の公共建築の在り方と・・・・街並や都市について・・考える!


埼玉県の公共建築の在り方と・・・・街並や都市について・・考える!

 古い町 特に伝統的建造物群保存地区では、昔のものを残し、改修し、維持しようとの動きが顕著にあります。まさに観光客が来る目的は、古い蔵や町屋の並んでいる街あたりにあるのは明白です。古いお寺もそうですが、川越も小江戸川越のイメージが強く、それだけで文化が有る様に思うのは当然でしょうが、錯覚している部分もあります。

県内の古い町なども特にその愛着が強いものがあります。勿論革新的なところもありますが。

 しかし 文化は新しい刺激があり常に前進をしなければ、当然 その活力は失われていきます。古いものだけの維持 継承はものすごく難しいのと同時に、今はその意味が薄れて来ているのが事実ではないでしょうか。

 県内全般を見渡せば、新しいものと古いものとの戦いの中に、街や都市を活性化させていくのが今後の課題と思いますが、県内では或る面 刺激的な現代建築が育たない面があります。非常に残念です。
歴史的景観、あるいは周辺との調和との感覚が最適解として進歩のない建築や街づくりが多いですが、歴史を現代に生かしながら、刺激的な街や建築を作るのも、将来につなげて行く方法と考えられます! 

 よく「歴史ある街に溶け込み調和を図る」と言いながら、つまらない現代風としての建築を作る公共建築を含め、民間建築がありますが、新たに作るのならもっと刺激的な建築もあっていいのではと思います。それが街に活性化を促し、未来へつなげて行くものと確信しますし、将来の子供たちのためにも必要でしょう!

世界の街のでは、パリやロンドンや、ましてはカタルーニアのバロセロナさえ刺激的な建築物を建てています。バスク地方の古い町ビルバオは、まさにその典型例ですが、せめても埼玉県でもこれらは望めないのでしょうか、あえて 希望を持ちたいものです。

 ここに 典型的な2つの例を挙げますが、まあ 的確がどうか解りませんが
1.一つは スコットランド議会の建物で、図抜けて建築的に理解が難しいが、よくここまでやるなあ・・と感心します。あの保守的なスコットランドで ですよ。

 2.それに対して、群馬県のある市の市民活動センターですが、この趣旨が例の 「 歴史ある街に溶け込み調和を図る市民センターとあり 」 貴重な歴史や文化資源の面影を残して、群馬のシンボルとなり、人たちが親しみを持ち、自然と集まってくる施設を目指したとあります。 残念ながら 何の感慨も浮かびません!ひどく役所的で、感動が無いと思うのは私だけでしょうか。


建築を言葉でごまかすやら・・・同情を集める手段としての言い訳は一つの方法かもしれませんが、あまりにも淋しいと思うのですが。

設計は、一種の戦いで、常に緊張の連続にあります。まあ 人のこととは言えませんが!

 結論として この2つの建築を比べてみて、予算の問題ではなく、その置かれた建築哲学や文化風土にあると思いますが、これほどグローバル化した中で、埼玉も真剣に考える時が来ているのではないでしょうか。

1.  スコットランド議会



.群馬県市民活動センター





0 件のコメント:

コメントを投稿